503  浅い眠り

羊蹄山5月11日、正午の羊蹄山。風はなく高曇り。大陸からの黄沙も止んで、洞爺湖の彼方、旧洞爺村の向こうに残雪を抱いた大きな羊蹄が見える。低い山には緑が戻り、これから万緑の季節を迎える。1万年前の火口を頂上に持つ若い火山。今は眠っているが目覚めはいつか。形も成り立ちも駿河の富士に似た、ここは蝦夷地の後志(しりべし)の富士。