219 縁あってこの地に

コタニワタリコタニワタリ。谷の湿った空間をあちらからこちらへ、適した環境ならばそこで命を繋ぐ。胞子は縦横無尽、風に乗り水に流れて至る所に漂着するのだろうが、そこを終の棲家とするための因子は何なのか。日本海側に偏る分布は積雪に関係するのであろうか。雪が積るから越せるのか。昭和新山の然もありなん場所で見つけたが、有珠山にも洞爺湖中島にも室蘭にも分布する(原松次、尾崎保)。常緑の単葉シダ。