180 凍る火の山

凍る火の山 不凍湖も凍る寸前なのか。氷のシャンデリヤの向こう、左から昭和新山、有珠山、その手前の丸いドームは東丸山。胸までのウェーダーを履いて湖岸をたどると、一足ごとに鮮烈な風景が展開する。純粋で質素なセピア色の小宇宙。自らの筋肉感覚、皮膚感覚で四季のページをめくってゆける。このような苛烈でかつ豪奢な自然もまた北国のジオパークの魅力のひとつだ。