86 再生したシラカバ

シラカバ 有珠山に面した昭和新山の登り口に、樹幹がよれよれになったシラカバがある。1977年からの有珠山頂上噴火の際、粘土鉱物が含まれた火山灰の被害にあった樹だ。降雨と混じった泥滴が枝先に粘着して固化し、重く垂れさがったけれど、若かった樹はそれでもなお復活して成長し、毎年葉をいっぱいに茂らせている。我々に元気を与えてくれる再起の標本木だ。