660 アマツバメ・雨燕

アマツバメ梅雨のない北海道の空をアマツバメが飛ぶ。ひらりひらりと、よく切れる黒い鎌が飛び交うように見える。ものの本には、実際鎌燕と呼ぶともある。私は天ツバメと思っていたが「雨ツバメ」なのだという。私の持っている分類アイヌ語辞典・動物編(知里真志保、1962)にも ruyampe(雨)cikap(鳥)となっている。見る人の感性で呼び名はそれぞれだ。

アマツバメ類は、姿や飛び方がいわゆるツバメと似ているが、分類学的には離れた種群だ。崖地にぶら下がるようにして生活していて、地面に降りることはないという。有珠山のドームあたりからやってくるのか。