429  インディアンサマー

ベニシジミ数日小春日和が続いて、ベニシジミがコリウスの葉に止まっている。オツネントンボもそうだがこの季節昆虫達はとても温度に敏感で、風のない昼下がり、いろいろの虫たちに出会う。夏のベニシジミは翅の色も褪せてしまって見る影もないが、この季節になると春と同じ低温型の濃い色合いの翅に戻る。足早にやって来る冬に向かって、一瞬の秋の陽の光をむさぼっている。このチョウは成虫では越冬できない。彼女はそのことを知ってはいない。