405  青大将

アオダイショウ青大将とは良い名をつけたものだ。緑がかった光沢のある堂々たる体躯。惚れ惚れしてしまう。以前は人の住まいの近くでもっぱらネズミなどを平らげてくれる家の守り神だった。いまでは納屋の梁からぶら下がって「婦女子」の生活と声帯に張りを与えることは少なくなったが、それでも近隣にお住まいで、この町の平地 では時々お見受けする。わが家の近く、町役場の前で「いよッ、大将、どちらへお出まし」