364  タンポポの五月

エゾタンポポ足元から遥か遠くに見える町役場の向こうまでタンポポに埋め尽くされて、景色が黄金色に染まる。セイヨウタンポポ、昔、牧草とともに渡って来たが、いまではこの季節を彩る土地の花。スカートもズボンの裾も金色の粉でよごしながらこの花を集め、太陽の光をお酒にする。タンポポのお酒だ。五月のエキス。何という贅沢。レイ・ブラッドベリーに乾杯。