349  碧色の翳

s-DSC_3295根雪の下から軟らかな土があらわれ、もう幾種類もの花が咲き始めた。お寺の南向きの土手のフクジュソウは今年も見事に咲いている。春分を過ぎた光は秋分前の9月10日頃、そう残暑の頃の日の強さ。パラボナは焦点を蕊に合わせ、集められた光の粒子はいやがうえにも振動し発光する。純金の反射光は何故に碧の翳を持つのか私は知らない。誘き寄せられた黒い虫たちは、この反射炉で焼かれ溶かされ昇華する。