324 山巓暮色

有珠山たっぷりと雪を載せた大有珠山頂に、落ちんとする冬の夕日が当たった。岩塔がよく見える。その右奥、積み重なった岩塊の辺りが山頂だ。左奥の稜線は1977~78年の噴火後、1982年3月まで続いた潜在ドームの隆起によりできた有珠新山である。右手前への稜線も潜在熔岩ドームで、その集合体としてこの火山が成り立っている。7000年の眠りを破っての1663年の噴火以来、有珠山は数十年ごとの噴火を繰り返している。次の噴火は間もなく?