243 所帯やつれ

ハシボソガラス(雌)わが家の周辺を縄張りにもつハシボソガラスの雌。近所のアカマツの木を追われ、近くの大きなクリの樹に二度目の巣作りが終わって、やっとの抱卵中にまた巣を落とされてしまった。つがいで寄り添って慰め合っていたが、すでに季節は移ろって、三つ目の巣はつくらなかった。いつもなら巣立った雛を連れ、餌やりに精を出さねばならない時期だが、小さな木陰で一瞬のうたた寝をしているのを私は見てしまった。