193 野生の標

ハシボソガラスの足跡 ハシボソガラスは完全な二足歩行で、お尻を振りながらよく歩く。足跡は右左バラバラ。これに比べてハシブトガラスは、足をそろえて跳ね飛ぶように移動する。よって、開けた地面を彷徨いながら命を繋いでいるのはハシボソガラスだ。足跡の前後の長さは約6cm。さらにその先の強靭な爪。それは命を支える野生の矜持。かつて、爬虫類から受け継いだ立派なつるぎ。おまえは原野の凛々しい戦士。