175 風に吹かれて

凍れるハクチョウ 洞爺湖、北風岬でこんなのに出くわした。北風に舞い上がった飛沫が凍てついてたまたたまこんな形に。自然の妙などとは言わないが、風に吹かれ、鼻水を凍らせながら気の向くままに歩いていると何かに出会う。温室住まいからは何も生まれない。季節は冬。ごく当たり前の季節の経過を皮膚で感じて初めて「生きている」証になる。書を捨てよ、凍れる野へ出よ。