170 過冷却の海

伊達新港 空っ風で体感温度は-10℃以下。釣り人のタックルバッグには40cmの綺麗なアイナメ(アブラコ)が1尾入っていた。ここは減少する漁獲量を確保するために噴火湾につきだして作られた、出来たての伊達新港。こうやって浅海は隔離され埋められて、祖先から引き継いだはずの美しい海はさらに遠くなる。冷え切った体で帰路についたが、車の旧式のナビには遥か海上を走った痕跡が残っていた。