961 暮秋・昭和新山

暮秋昭和新山晩秋の装いも終幕。ドームの下の屋根山に白く浮き出ているのは、すっかり葉を落としたドロノキ。裾の黄葉はシラカバやカラマツ、褐色に輝くのはミズナラの硬い葉。新緑に萌えた春、濃い緑の影を落とした夏を経て、この裾模様が締め括り。半年輝いたいのちの時を終えて、静かな眠りにつく。梢の蕾は寒風に耐え、林床の新芽は病葉に埋もれて暗闇の中で雪解けの滴る音を待つ。