715 終わり良ければ

有珠山夕焼け町に流れる夕刻4時のチャイムに合わせるように有珠山の空が赤く映えた。このところ荒天続きで、千歳空港ホールでは6000人が配られた毛布で夜を明かしたという。押し詰まってのこの赤さは5分と持たなかったが締めくくりの夕映えなのだろう。今年も数えきれない枚数のシャッターを切ったが、噴火もなく無事に過ぎてゆく有珠山のこの瞬間に感謝し、次の一年間の安泰を願った。