669 夕映えのドーム

昭和新山ドーム夕映えの昭和新山のドームが燃えたつようだ。緑濃い屋根山はもう影の中に溶け込んでいる。誕生時、珪酸分の多い高温の溶岩ドームは河原の粘土や土壌を焼いてそのまま上昇し天然煉瓦の皮膜とした。初めはピラミッド状の溶岩体だったが、粘性が高い溶岩はユリ根のように分割しながら上昇し、複雑な形のドームになったという。昭和新山を周回すると、それぞれの場所で異なるイメージのドームを見ることができる。