443  霧を湛えた大鍋

霧の洞爺湖今日のこのあたりの気温は10℃。南にある高気圧から西へふきだした湿って暖かく、しかも弱い風が冷えた湖面で霧を作った。直径約10kmのカルデラ(スペイン語で大鍋)は霧で満たされ、弱く吹き寄せられて最も低い外壁の壮瞥滝の落ち口から溢れ出している。画面中央の左へ低くなる霧がそうだ。ここの下に洞爺湖からの唯一の流れだしの壮瞥滝があり、切通し(霧通し?)になっている。左上の昭和新山の噴気も暖気の中でか弱く見える。その向こうには似たような形の有珠山の山頂部。春の梅で知られる小春日和の壮瞥公園。あとひと月もすると雪景色となる