374  海霧(ジリ)の本体

ジリ伊達の海から噴火湾の向こうに渡島駒ケ岳が見える。右の尖ったピークが剣ヶ峰(1137m)。手前に海面から200m程の厚さの層状の雲。これが海霧(この辺りでは昔からジリと呼ぶ)の本体だ。沖合は強い東風で白波が見える。太平洋(画面左方向)からの「ヤマセ」に近い冷たい風が吹いている。室蘭あたりは霧の中か。遠く霞むタグボートはマストが赤いから「とうあ」か「摩周丸」だろう。北の海の典型的な様相だ。