298 冬の水甕

石見焼昔はどこの家にもあった水甕。庭に埋け夏場は金魚も入れて孑孑(ボウフラ)退治をさせながら水場としている。しかし、北国のこととて放っておくと12月になる前に凍結して粉々だ。だから、「しばれ」が来る前にこうやってけじめをつける。北前船によって運ばれたという石見焼が雪の中にヌット居座っているのも、これまた田舎めいて風情のあるところだ。と云っている所に霰を伴った時雨がやってきた。昨日の続き。