197 オオハクチョウの大足

オオハクチョウ 昭和新山近くの沼地に、オオハクチョウが来ている。体重はおよそ10kg。米の大袋の重さだ。その気になったらそばにいるカルガモなど踏み潰されそうだ。飛ぶ鳥としては最重量級で、そのための翼の力はひときわ強く、ボートを漕いでいて頭上を飛ぶオオハクチョウに出会うと、その羽音に思わず身を屈めてしまう。野生の命は力強い。水掻きのついた大きな黒いカンジキ足は雪上で力を発揮し、他を寄せ付けない。