148 晩秋熔岩山(らばやま)

晩秋の昭和新山 晩秋の嵐が去った後、色付いた屋根山の紅葉もあらかた飛んでしまっていて、灰色の梢の中に疎らに見えるだけだ。西からの風があるせいか東斜面の噴気はまっすぐに上がっている。雨が浸みこんだこと、湿度があること、そして気温が下がったことの三拍子があって、一段と元気そうな今日の昭和新山となった。逆光に照らされた水蒸気は盛んだった往年の山頂を思わせる。