123 灯りを囲んで

ツナ缶灯明 壮瞥町で子どもたちの防災キャンプがあった。有珠山は三十数年ごとに噴火を繰り返してきた。次の噴火まで折り返し点を過ぎたと考え、前の2000年噴火を知らない子供たちの避難生活を想定した体験学習だ。避難初日あたりの物資の少ない夜を想定し、夕暮れ、灯りを消し、ツナのオイル漬けの缶詰に灯心を差し込んだ小さな灯りを囲んで、非常食のみの夕食となった。その場にあるものを利用して作った灯りがみんなの顔と心をひき寄せてくれた。