576 樹林の向こう

樹林の向こう今年の秋はゆっくりと過ぎてゆき、いつもの年よりも晩秋の落ち着いた風景を味わえた。公園や寺の裏庭の鮮やかな紅葉もよいが、林を歩いていて巡り合った秋の佇まいや、霜を受けた草紅葉の沈んだ色合いに心を奪われる。

風がふと止んだ時、息をふっと吐いて心を止めた時、目に映る色と風景は一期一会の「時」との出会いだ。