191 あられ氷・真砂仕立て

洞爺湖岸の氷  明け方にかけ、毎朝きまって-10℃前後に冷え込む洞爺湖畔。砂粒を閉じ込めて凍りついた氷を見つけた。透明無垢、清冽な水が、強い風の下で飛沫とともに砂の粒子を巻き込みながら、瞬時に凝結したのであろう。天然の純正な素材が、妥協ぬきの過酷な経過の中で作り上げた冬のデザートの逸品。真実の味を求める御諸賢、寒気と水と岩石の味を賞味あれ。