185 朝日を受けて

昭和新山ドーム 輝く大有珠を背に昭和新山のドームが赤い。まだ余熱を宿す岩壁は積もった雪を溶かし噴気をあげている。ドームは「昭和19年(1944年)11月下旬、第4と第6火口の間から推上しはじめ、市街からも遠望できるようになったのが12月中旬で、高さが10m程の三角形の大岩塊」と、三松正夫の「昭和新山生成日記」にある。現在、我々が見るドームは屋根山(手前の樹林地帯)からさらに150mもそびえ立つ美丈夫である。