395 この100年と次の100年

白鳥大橋展望広場公園室蘭、祝津(シュクズシ)の海水浴場跡へ出かけた。いまでは「足湯」ほどの水遊び場しか市民に残されていない。近代的な白鳥大橋を得た半面、失ったものも多い。遠浅の砂浜で「シクトッ」と呼ばれていた100年前、橋脚の向うの円い丘は草原で繋がった陸繋島だった。港の開かれたトキカルモイ(チカの入江)からオハシナイ(幣場の川)を通り、ポロシレト(大岬)のアルトル(向う方)の岬だった。先住民の祀り事の場だったと聞く。「白鳥大橋展望広場公園」という荒れた公園。コンクリートと鉄の100年持たない橋が白く光っている。