524  金星と木星

金星と木星7月3日、午後8時。洞爺湖の残照の空に二つの惑星を見つけた。宵の明星とすぐ右の木星。7月1日に大接近と聞いていたが、うっかりしていて今日の確認となった。地球より内側の軌道で反射能の大きな金星と太陽系最大の木星のイベントだ。3日の金星は-4.4等、木星は-1.8等だという。わが地球からの見かけだけの接近なのだが、今日もひときわ目につく。知っていても眼を向けなければ存在しないものってありますね。

523  ニウナイスズメ

ニウナイスズメ朝6時、昭和新山の隆起でせき止められてできた新山沼。水鳥を撮っていたらやってきたのはニウナイスズメ。見た感じでどこかスズメとは違うぞと感じる。頭が明るい栗色なのと頬に黒い紋がない。少し小型かな。軽い声で鳴いて朝の挨拶か、すぐに茂みの中へ消えていった。

522  割れたサクランボウ

サクランボウこの4、5日小雨が降り続いて、せっかく色づいて食べごろになったサクランボウが割れてしまった。この時期の雨は大敵。水分を吸った果実は膨潤し、柔らかな果皮を内側から引き裂いてしまう。これでこの後暖かい日がやってくるとカビがくる。期待しながらの毎日だったのに残念至極。専業果樹農家は透明な屋根を付けている。我が家の老木三本に覆いはかけられず、天を仰ぐだけ。

521  小爆発・コウリンタンポポ

コウリンタンポポ何年か前までは北海道のこの町でもコウリンタンポポはそれほど目につかなかった。今年、気が付くと裏庭に二つの群落ができていたし、道路わきや川筋の草地が少し賑やかになっている。ヨーロッパにはこの Hieracium 属の種が多く、いずれ次々と渡来するのかもしれない。港湾の荷上場付近や飛行場などから日本に上陸するのが常だ。

紅輪蒲公英。一見、日本風ではない(今のところ)人目につく花は、中心部が明るい黄色で周辺の舌状花は鮮やかなオレンジ色。ポンと爆ぜた花火みたいだ。これがまた日本の風景の中で燎原の火のように燃え広がるのかと思うと、汎世界的物流の恩恵を受けて安泰な生活をしている者として忸怩たる思いがある。